webディレクターでもhtmlやcssの知識があったほうがいい理由

webディレクターは、ものすごく簡単に言うとデザイナーやコーダーに「こんなwebサイトを作ってほしい」とお願いする人です。(もちろんただお願いするだけではありませんが)なので、自分で手を動かしてサイトを制作することはほぼなく、webサイトを構成する言語の知識がなくても仕事をすること自体は可能です。(それ以上に必要な知識が山ほどあります)しかし、コーディングができるレベルではなくとも、webサイトがどのような構造で作られているのか、つまりhtmlやcssを理解しておくと何かと役に立ちます。今回はその理由を挙げてみたいと思います。

htmlやcssの知識があったほうがいい理由

軽微な修正なら自分で対応できる

例えばテキストの修正や画像の差し替えなどの軽微な修正であれば、わざわざ依頼のメールを送るよりも自分で行ってしまったほうが断然早いです。ただ、間違えてデータを吹っ飛ばしてしまったりしたらシャレにならないので、きちんとバックアップを取るなど細心の注意を払いましょう。

制作、修正にかかるおおよその時間が予想できる

ウェブサイトがどのように作られているかを知っていると、これから制作、修正しようとしている内容にどのような作業や技術が必要なのか、どれくらい時間がかかるのか、ということがなんとなく予想できるようになります。実際にはクリエイターに必要な日数を確認し、それを元にスケジュールを引くことになるのですが、あまりに予想とかけ離れている場合、その理由を明らかにすることで認識のズレや手戻りを少なくできる可能性があります。

レスポンシブwebデザインに対する理解が深まる

「レスポンシブwebデザイン」とは、単一のhtmlをcssを使い分けることで、さまざまなデバイスでの表示に対応させる手法です。そのため、PC用サイトとSP(スマートフォン)用サイトを別々に制作する場合に比べ、デザインやコンテンツの配置に制限がかかることがあります。htmlとcssの知識があると、ワイヤーフレーム(webサイトの設計図)を作る際に、頭の中で各デバイスでの表示を組み立てながら、無理なくレスポンシブwebデザインに対応したサイトを構成することができます。また、理想のデザインをレスポンシブで実現するのが難しい場合はPC用とSP用で分ける、と判断することもできます。

以上が、自分がディレクターをしている時に感じたメリットです。特に近年はwebサイトのスマートフォン対応は必須と言えるレベルのため、レスポンシブwebデザインを理解することは特に重要だと思います。

知識を得るには?

htmlやcssの知識を得るためにもっとも効率的な方法は「自分でwebサイトを作ってみる」ことだと思います。自分の場合は転職時に職業訓練学校(ハローワークで紹介してくれる学校です)のwebデザイナー課に通いました。授業で作ったwebサイトはコードもぐちゃぐちゃで改めて見ると酷いものですが、この経験が仕事に活きているな、と今になって思います。

webディレクターの業務範囲は広く、求められる能力は多岐に渡ります。htmlとcssもですが、同じくらい、それ以上に必要な知識も数多くあります。常に学び続けなければならない難儀な職業ですが、逆に言えばいつも新しい発見がある、いつまでも飽きない職業だと思います。そのうちwebディレクターに必要な資質についても書いてみたいと思います。webディレクターを目指す方の参考になれば幸いです。 

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